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最新の裏側矯正装置ご存じですか?最短9ヶ月で治療完了!見えない矯正装置“ブラーバ”とは?

こんにちは!IZUMI矯正歯科の村上です。

今日は当院でも最近治療開始した最新矯正装置“ブラーバ”についてお話していきます。

 

【ブラーバ“Brava”ってなに?】

ブラーバは、昨年2023年から日本で治療可能となった最新の裏側矯正装置のことです。

アメリカで開発された装置で、今までのワイヤー矯正ともマウスピース矯正とも異なる裏側矯正装置となります。

従来のワイヤー矯正では、それぞれの歯をワイヤーで連結していましたがブラーバはワイヤーを使用しません。

独自開発されたオーダーメイドの“カスタムアーム”を使用して歯を一本一本動かしていきます。

 

【ブラーバのメリットは?】

①歯へのダメージ軽減

ブラーバはカスタムアームを使用することで、歯を一本一本個別に動かすことが出来ます。

そのため、歯への負担が少なく従来の矯正治療よりも歯の根っこの吸収リスクや神経へのダメージリスクが少ないと言われています。

 

②矯正期間の短縮

歯を個別に、同時に動かすことが可能なため矯正期間が短縮されます。

最短9ヶ月、抜歯するような症例でも18か月前後で治療が終了します。

 

③審美性が高い

ブラーバの装置は基本的に歯の裏側に接着するため人から見えることがありません、

人からバレることなく、また矯正中にホワイトニング施術も可能で審美性を保ったまま歯並びを治せます。

 

④価格が安価

従来の両顎裏側矯正だと最低でも100万円以上かかってしまうのが相場でしたが、ブラーバは装置代金698,000円と表側矯正と大差ない価格で裏側矯正を行うことが出来ます。

 

⑤口腔ケアがしやすい

ブラーバは歯を連結しないため、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助器具を通常通り使用することが出来ます。

そのため、矯正装置周囲の歯磨きケアがしやすく、歯周病や虫歯リスクが低くなります。

 

⑥通院費を抑えられる

通料の矯正治療ですと、通院間隔は1ヶ月に一度ですが、ブラーバは2ヶ月に一度の通院であり、また治療完了が早いため通院費が通常の矯正治療の半分以下に抑えられます。

 

【ブラーバのデメリットは?】

①歯ぐきに沿ってアームを設置するため発音への影響が大きい

バラーバは裏側の歯ぐきに沿ってアームを設置するため、慣れるまではかなり発音しづらく活舌にも影響が出ます。

活舌が改善するまでの目安はおおよそ一ヶ月程度はみていただいた方が良いかと思います。

 

②苦手な動きがあり、補助器具を必要とする

ブラーバ単体では苦手な動きがあり、“後方に下げる”や“上方に挙げる”、“抜歯スペースを完全に埋める”などの動きが苦手です。

そういった動きについては、顎間ゴム(ご自身でゴムをかける)やアンカースクリューなどの補助装置を使用する必要があります。

また、最終の微調整が苦手であるため矯正治療最後の一ヶ月はブラーバを除去してマウスピース矯正で最終調整を行う必要があります。

 

③適応できない症例がある

従来の表側・裏側ワイヤー矯正はほぼ全ての症例に適応できましたが、ブラーバは重度の叢生(ガタツキ)や骨隆起(歯ぐきに骨の出っ張りがある)などには適応が出来ません。

 

【ブラーバはどこでも治療ができるの?】

まだ日本で治療可能なクリニックは10~20医院程度となっております。

ブラーバは裏側矯正治療の経験や技量が必要となるため、どこのクリニックでも治療可能なわけではありません。

裏側矯正を行っているクリニックにのみ導入許可がされるため、なかなか導入クリニックが急激には増えることはないかと思います。

また、補助装置や補助処置については治療ガイドラインがなく取り扱うドクターの判断により行うこととなります。

ですので、十分にワイヤー矯正や裏側矯正の経験があるクリニックでの施術をお勧めします。

 

【ブラーバの治療の流れは?】

ブラーバは適応できる症例が限られるため、まずは無料カウンセリングにて適応が出来る歯並びなのかの診断が必要となります。

適応可能な場合、口腔内のスキャンデータ、口腔内写真、レントゲン資料、治療計画をアメリカのラボに送り約4週間程度で装置が到着します。

装置の接着は上下同時、または上下を2回に分けて接着を行います。

装置接着後は、最短9ヶ月で装置を除去し、最後の1ヵ月はマウスピース矯正を行います。

マウスピース矯正での最終調整終了後は、リテーナーでの固定に入り以後は経過観察となります。

 

【まとめ】

ブラーバは矯正期間が短く歯への負担も少ない治療であり、今後どんどん普及していくのではないかと思います。

ただ、まだ日本での症例が少ないためしっかりとカウンセリングを受け適応が可能なのか、どんな補助処置が必要なのかを理解してから開始することをお勧めします。

当院でもブラーバカウンセリングや、その他矯正装置との比較検討も行えますので気になる方はお気軽にご相談ください。